法人向けフェムテックとは?取り入れて女性の離職予防へ!
2024.08.29
フェムテックという言葉は、「女性」と「テクノロジー」を組み合わせた造語で、
女性のライフステージによって起こる身体の状態に対し、アプリや人工知能を使って商品を提供するサービスのことです。
今回は月経や妊娠、不妊や産後ケア、更年期など女性特有の様々な課題による離職等を防ぐために、
特に女性の多い介護福祉業界がフェムテックを取り入れるメリットについて紹介します。
・女性の健康課題による経済・企業における損失
女性特有の健康課題による経済損失は社会全体において1年間に約3.4兆円と言われています。
経済産業省の調べでは更年期症状を理由で会社を休んだことがある女性は19.3%、月経随伴症の場合は13.6%と非常に高い割合です。
このように女性が活躍する社会において女性の健康課題を無視することは業績や企業価値に損失を与えるでしょう。
・法人向けフェムテックとは
従業員の健康管理を経営的な視点で考える「健康経営」を行いたい企業に対し、
健康課題改善をテクノロジーで支援する「法人向けフェムテックサービス」が増えています。
例えば「ルナルナオフィス」というサービスでは、「月経」「妊活」「更年期」のプログラムを導入でき、
従業員の年齢によって選択が可能です。女性比率や従業員が少ない企業でも利用が可能となっており、
女性従業員が1人でも導入することができるプランもあります。
・導入のメリット
導入することで、離職率を下げて女性の管理職比率を上昇させることや女性が働きやすい会社であるといった求人のアピールになり、
人材確保や定着率に繋がります。また、土日の診療やオンライン診療・配送による薬の処方など各企業の要望に応じて
きめ細かく対応することができるため病院選びの手間がなく普段なかなか病院にいかない従業員でも気軽な受診が可能です。
女性従業員だけでなく、啓発といった男性従業員へのセミナーも推奨されていることから男性従業員から女性従業員に対しての
理解を深めることもでき、風通しの良い職場作りに繋がります。
・おわりに
企業がフェムテックを取り入れて職場環境などを整備することは、業務効率化改善や人材確保が期待されます。
特に介護福祉業界は女性が多く、人手不足でもあることから他の業界よりも効果的かもしれません。
社内の福利厚生としてぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。